カンボジア拠点の詐欺グループ、逮捕劇
栃木県警は、特殊詐欺事件に関連して、中国籍の17歳の少年を詐欺未遂で逮捕しました。この少年は、カンボジアを拠点とする国際的な犯罪グループ「トクリュウ」のメンバーで、日本国内での活動も行っていました。4月10日、彼は岐阜県に住む50歳の女性を狙い、通信会社の社員や警察官を名乗って連絡を取りました。電話越しの彼の言葉は、詐欺的な内容で満ちており、被害者に対して「逮捕状が出ている」といった虚偽の情報を伝え、保釈金を引き出そうとしていました。しかし、この女性は彼の話が不審であると感じ、すぐに通話を切断。岐阜県警に相談した結果、事件が明るみに出ることとなりました。
逮捕された少年は、さらに驚くことに、成田空港で海外から入国した際に警察に拘束されたとされています。同少年は、過去にも警察に逮捕されており、その際に押収されたスマートフォンからは、詐欺に関与するための日本語のマニュアルや、犯罪拠点の写真が発見されています。グループは、カンボジアのポイペトを根拠地としており、同地では過去に日本人29人の詐欺犯が現地当局に捕まっています。今回の事件は、そのような詐欺グループの新たな動きとして捉えられており、栃木県警は全容解明に努めています。問題の少年の真意や、彼が関与したとされる以前の事件についても、今後の捜査が期待されています。
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