SNS型投資詐欺の危険性と対策

最近、SNSを利用した投資詐欺が急増し、その中でも特に「偽アプリ」が横行しています。京都府警が確認した事例では、典型的な手口が明らかになりました。被害者は、インスタグラムで出会った自称「ファイナンシャルコーチ」に誘導され、偽の投資アプリをインストールしてしまいました。このアプリには、ユーザーが預けた元金に対して異常に高い利益が表示されており、たった1300ドルの元金に対して、なんと82,065ドルの利益が示されていました。これは実際には存在しない利益であり、被害者に心理的な圧力をかける手段の一つです。このように、巧妙に仕組まれた詐欺は被害者の信頼を逆手に取り、さらに別の投資を促すことで利益を引き出そうとします。

加えて、心配なのは詐欺の手口がますます進化している点です。警察によると、被害者は引き出しを要求する際に「アカウントをアップグレードするためには追加で資金が必要」と言われ、さらにお金を払うよう促されます。このような場面では、支払うことによって実際の利益が得られるという幻想をもたせているため、被害者は冷静な判断ができなくなります。府警特殊詐欺対策室が警告するように、こうした詐欺では一部の払い戻しを利用し、被害者に信用させる手法も用いられています。そのため、SNSでの投資話には十分な警戒が必要です。未経験者や高利回りに惑わされないためにも、冷静な情報収集と専門家の意見を仰ぐことが重要だとされています。

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